01主なポイント
- 南アフリカは2023年に1,106億1,000万ドル相当の商品を輸出しました。これは2022年の1,216億2,000万ドルから9.1%減少したもので、このデータセットで検証済みの貿易データが入手できる最新の年です。
- 輸出品目では、貴金属、宝石、宝飾品が17.7%(195億9,000万ドル)で首位となり、鉱石、スラグ、灰が14.7%(162億7,000万ドル)で続きました。
- 中国は最大の輸出相手国で、輸出額の11.3%(124億8,000万ドル)を占めました。
- 輸出相手国の上位3か国を合わせると、輸出総額の25.6%を占めました。
02過去5年間の推移
| 年 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|---|
| 金額 | $89.4B | $85.2B | $121.3B | $121.6B | $110.6B |
03主要輸出市場 (2023)
| 順位 | 貿易相手国 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 中国 | $12.5B | 11.3% |
| 2 | アメリカ合衆国 | $8.3B | 7.5% |
| 3 | ドイツ | $7.5B | 6.8% |
| 4 | その他地域 | $6.4B | 5.8% |
| 5 | モザンビーク | $6.2B | 5.6% |
| 6 | 日本 | $5.7B | 5.2% |
| 7 | イギリス | $5.3B | 4.8% |
| 8 | インド | $5.0B | 4.6% |
| 9 | オランダ | $4.3B | 3.9% |
| 10 | ボツワナ | $4.2B | 3.8% |
04主要輸出品目 (2023)
| 順位 | 品目 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 天然または養殖真珠、貴石または半貴石、貴金属、貴金属を被覆した金属およびそれらの品物;イミテーションジュエリー;コイン | $19.6B | 17.7% |
| 2 | 鉱石、スラグ、灰 | $16.3B | 14.7% |
| 3 | 鉄道・路面電車以外の車両及びその部品・付属品 | $12.7B | 11.5% |
| 4 | 鉱物燃料、鉱物油およびそれらの蒸留製品;瀝青物質;ミネラルワックス | $11.9B | 10.7% |
| 5 | 鉄鋼 | $6.5B | 5.9% |
| 6 | 原子炉、ボイラー、機械および機械器具;その一部 | $6.3B | 5.7% |
| 7 | 食用の果物とナッツ。柑橘類またはメロンの皮 | $4.4B | 3.9% |
| 8 | アルミニウムおよびその製品 | $2.3B | 2.0% |
| 9 | 電気機械器具およびその部品;サウンドレコーダーおよび再生装置、テレビ画像および音声レコーダーおよび再生装置、およびそのような物品の部品および付属品 | $2.0B | 1.8% |
| 10 | シリアル | $1.5B | 1.4% |
05貿易相手国マップ
06分析
5年間の最高水準に近い状態が2年続いた後、輸出額は減少
南アフリカは2023年に1,106億1,000万ドル相当の商品を輸出しました。これは2022年の1,216億2,000万ドルから9.1%減少した額です。このデータセットで検証済みの貿易データが入手できる最新の年は2023年です。対象期間は2019年から2023年までの5年間です。
この期間の最初の2年間、輸出額はおおむね安定しており、2019年は894億ドル、2020年は852億3,000万ドルでした。その後、2021年には急増して1,213億2,000万ドルに達し、2022年も1,216億2,000万ドルとほぼ横ばいで推移しました。2023年には1,106億1,000万ドルまで減少しましたが、それでも2019年と2020年の水準を大きく上回っています。
このデータセットでは、2021年の急増と2023年の減少のいずれについても、その原因は説明されていません。それでも、2023年の輸出額は、このデータセットに含まれる2021年より前のすべての年を上回りました。この推移は、5年間の初期に見られた低い水準に戻ったのではなく、拡大した輸出規模が部分的に縮小したことを示しています。約1,210億ドルの水準で2年間横ばいとなった後、1年間でこれほど大きく減少したこと自体が、根本的な原因にかかわらず、このデータセットの注目すべき特徴です。この単年の減少幅は、それだけでも対象となる5年間で記録された大幅な前年比変動の一つに数えられるほどです。それでも、2023年の輸出額は、このデータセットの最初の2年間を特徴づける水準を大きく上回っています。
貴金属と鉱石が鉱業中心の輸出品目構成を支える
2023年は、貴金属、宝石、宝飾品がすべての輸出品目の中で首位となりました。輸出額は195億9,000万ドルで、全体の17.7%を占めました。これに続いたのは鉱石、スラグ、灰で、割合は14.7%(162億7,000万ドル)でした。南アフリカは世界最大のプラチナ生産国であり、世界のプラチナ生産量の約74%を占めています。この圧倒的な地位は、貴金属が輸出品目の中で大差をつけて首位となっている理由の一端を説明しています。車両は11.5%(127億2,000万ドル)で3位となり、鉱物性燃料が10.7%(118億6,000万ドル)で僅差で続きました。
鉄鋼は5.9%(64億9,000万ドル)を占め、機械類および機械器具は5.7%(62億9,000万ドル)でした。この2つの品目は、ランキング中位でほぼ同程度の割合となっています。果実およびナッツ類は3.9%(43億5,000万ドル)を占め、鉱物や工業製品が大半を占める中で、農産物としては珍しい品目となりました。
アルミニウムは2.0%(22億5,000万ドル)、電気機器は1.8%(20億ドル)を占めました。穀物は1.4%(15億1,000万ドル)で上位10品目の最後に入り、ここに挙げた10品目の中で最も割合が小さくなりました。南アフリカの豊かな鉱物資源を背景に、貴金属と鉱石が上位の輸出品目を支えています。一方、ランキング下位に位置する車両、燃料、機械類は、その鉱業基盤の上に発展してきた製造業とエネルギー産業を反映しています。この文脈でいう鉱物性燃料は、主に石炭を指します。南アフリカは長年にわたり、海外の発電市場向けに石炭を大量に輸出してきました。7位の果実およびナッツ類は、別の理由で際立っています。割合こそ小さいものの、鉱業、エネルギー、製造業ではなく、農業を基盤とする唯一の品目だからです。
中国を筆頭に輸出相手国は幅広く分散
2023年、南アフリカにとって最大の輸出相手国は中国で、輸出額の11.3%に当たる124億8,000万ドルを占めました。アメリカ合衆国は8.32%ではなく7.5%(83億2,000万ドル)で2位となり、ドイツが6.8%(74億9,000万ドル)で続きました。上位3か国を合わせた割合は輸出総額の25.6%で、このデータセットに含まれる多くの国と比べて、上位3か国への集中度はかなり低くなっています。
「その他の地域」という分類は、国際貿易統計で特定の仕向け先に割り当てられない貨物をまとめるために用いられる一般的な区分で、5.8%(63億9,000万ドル)を占めて4位となりました。モザンビークが5.6%(61億8,000万ドル)で僅差で続き、日本は5.2%(57億5,000万ドル)を占めました。
イギリスは4.8%(53億1,000万ドル)、インドは4.6%(50億4,000万ドル)を占めました。オランダは3.9%(43億ドル)で、ボツワナは3.8%(41億9,000万ドル)で上位10か国の最後に入りました。これは、ここに挙げた10か国の中で最も低い割合です。隣接する経済圏であるモザンビークとボツワナは、アジア、ヨーロッパ、北米に広がる主要な世界市場の買い手と並んでいます。この構成は、南アフリカの輸出基盤が地域内貿易と遠方の工業需要の両方に支えられていることを示しています。近隣国と遠方の国が混在するこのような構成は、このデータセットに含まれる国々の中でも珍しいものです。他の多くの国は、どちらか一方のパターンに大きく依存しています。ここでは、アフリカ南部の隣国が、3つの異なる大陸に位置する国々とともに上位10か国に入っています。各相手国が占める割合は、いずれも1桁台で、おおむね近い水準にあります。
総合すると、このデータセットで確認できる最新年の輸出構造は、貴金属と鉱石を中核とし、単独で圧倒的な存在となる買い手がいない多様な相手国に販売する形となっています。中国の11.3%という割合が目立つのは、他の相手国を大きく上回っているためであり、このデータセットに含まれる一部の国で見られるような極端な集中度に近づいているためではありません。