01主なポイント
- タジキスタンは2023年に42.5億米ドル相当の商品を輸入し、2022年の51.8億米ドルから18.0%減少した。このデータセットで検証済みの貿易データが確認できる最新年は2023年である。
- 輸入品目では自動車が17.1%(7億2,461万米ドル)で首位となり、機械類が10.2%(4億3,416万米ドル)で大きく離れて2位となった。
- ロシアはタジキスタン最大の輸入相手国で、輸入額の21.2%に当たる8億9,945万米ドルを供給した。
- 輸入相手国上位3か国で、輸入総額の57.2%を占めた。
02過去5年間の推移
| 年 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|---|
| 金額 | $3.3B | $3.1B | $4.2B | $5.2B | $4.2B |
03主要輸入市場 (2023)
| 順位 | 貿易相手国 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | ロシア | $899.4M | 21.2% |
| 2 | 中国 | $775.1M | 18.2% |
| 3 | カザフスタン | $755.4M | 17.8% |
| 4 | ウズベキスタン | $289.3M | 6.8% |
| 5 | アメリカ合衆国 | $199.6M | 4.7% |
| 6 | 日本 | $179.9M | 4.2% |
| 7 | ドイツ | $175.2M | 4.1% |
| 8 | トルコ | $165.2M | 3.9% |
| 9 | 韓国 | $110.9M | 2.6% |
| 10 | ベラルーシ | $82.9M | 2.0% |
04主要輸入品目 (2023)
| 順位 | 品目 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 鉄道・路面電車以外の車両及びその部品・付属品 | $724.6M | 17.1% |
| 2 | 原子炉、ボイラー、機械および機械器具;その一部 | $434.2M | 10.2% |
| 3 | シリアル | $331.8M | 7.8% |
| 4 | 鉄鋼 | $226.3M | 5.3% |
| 5 | 鉱物燃料、鉱物油およびそれらの蒸留製品;瀝青物質;ミネラルワックス | $216.2M | 5.1% |
| 6 | 木材および木材製品;木炭 | $202.2M | 4.8% |
| 7 | 電気機械器具およびその部品;サウンドレコーダーおよび再生装置、テレビ画像および音声レコーダーおよび再生装置、およびそのような物品の部品および付属品 | $185.7M | 4.4% |
| 8 | 動物性または植物性の油脂およびその分解生成物。調製された食用脂肪;動物性または植物性ワックス | $140.4M | 3.3% |
| 9 | 無機化学薬品;貴金属、希土類金属、放射性元素または同位体の有機または無機化合物 | $122.0M | 2.9% |
| 10 | 砂糖および砂糖菓子 | $114.6M | 2.7% |
05貿易相手国マップ
06分析
輸入額は2年間の急増後に減少
タジキスタンは2023年に42.5億米ドル相当の商品を輸入し、2022年の51.8億米ドルから18.0%減少した。このデータセットで検証済みの貿易データが確認できる最新年は2023年である。データセットは2019年から2023年までの5年間を網羅している。
2019年の輸入額は33.3億米ドルだった。2020年には31.5億米ドルまで減少し、この5年間で最低水準となった。その後、2021年には42.2億米ドルへ急増し、1年間で大幅な伸びを記録した。2022年には輸入額がさらに増加して51.8億米ドルに達し、この5年間で最高水準となったが、2023年には再び42.5億米ドルまで減少した。
このデータセットでは、2020年の減少、その後2年間にわたって続いた急増、そして2023年の減少について、その要因は説明されていない。それでも2023年の輸入額は、2019年と2020年の水準を大きく上回っていた。18.0%の減少幅は、同じ年にこの国の輸出で記録された24.5%の減少より小さいものの、全体的な動きは同じだった。輸入と輸出はいずれも、一定方向に着実に動くのではなく、落ち込み、2年間にわたる急増、その後の急減という動きをたどった。輸入と輸出に共通するこの動きは、2023年にこの国の貿易全体へ影響を及ぼした、より広範な経済変動を示唆している。つまり、貿易収支の一方だけに限られた変化ではない可能性がある。
自動車と穀物が輸入品目を牽引し、食料への依存を反映
2023年の輸入品目では自動車が首位となり、輸入額は7億2,461万米ドル、全体の17.1%を占め、この一覧で最大の単一品目となった。機械類および機械装置は10.2%、4億3,416万米ドルで、大きく離れて2位となった。穀物は7.8%、3億3,180万米ドルで上位3品目に入ったが、上位2品目との差は大きかった。タジキスタンは毎年、カザフスタンから約100万トンの小麦を購入しており、同国の穀物輸入の最大94%を占めている。こうした依存は、このデータセットで穀物が主要な輸入品目の一つとなっていることにも表れている。
鉄鋼は5.3%、2億2,625万米ドルを占め、鉱物性燃料は5.1%、2億1,625万米ドルだった。木材および木材製品は4.8%(2億220万米ドル)、電気機械は4.4%(1億8,575万米ドル)を占めた。これら4品目はいずれも一覧の中ほどに位置し、相互の比率は比較的近いものの、上位2品目に匹敵する規模には達していない。
動植物性の油脂は3.3%(1億4,042万米ドル)、無機化学品は2.9%(1億2,205万米ドル)を占めた。砂糖および砂糖菓子は2.7%、1億1,459万米ドルで上位10品目の最後に位置し、ここに挙げた10品目の中で最も小さい割合となった。自動車だけで、2位の品目の1.5倍を超える価値がある。この差は十分に大きく、自動車を他の品目から明確に際立たせている。自動車、機械、基礎的な食料品、金属、エネルギーから成るこの組み合わせは、消費財だけでなく、この規模の経済が自国だけでは十分に生産できない基礎的な投入財にも依存する輸入構造を示している。
ロシア、中国、カザフスタンが輸入の半分以上を供給
2023年、ロシアはタジキスタン最大の輸入相手国で、輸入額の21.2%、8億9,945万米ドルを占めた。中国は18.2%、7億7,510万米ドルで2位となった。カザフスタンは17.8%、7億5,544万米ドルで僅差の3位となり、上位3か国の比率は互いにおよそ3.5ポイント以内に収まった。これら上位3か国を合わせると輸入総額の57.2%を占め、この国の輸出側で見られる貿易相手国の集中度ともほぼ同じ傾向を示している。
ウズベキスタンは6.8%(2億8,934万米ドル)を占め、アメリカ合衆国は4.7%(1億9,964万米ドル)だった。日本は4.2%(1億7,991万米ドル)で続き、ドイツは4.1%(1億7,525万米ドル)を占めた。
トルコは3.9%(1億6,523万米ドル)を占め、韓国は2.6%(1億1,090万米ドル)だった。ベラルーシは2.0%、8,292万米ドルで上位10か国の最後に位置し、ここに挙げた10か国の中で最も小さい割合となった。ロシア、中国、カザフスタンの3か国がこの一覧を大きく占めている。残る7か国はアジア、欧州、北米に分散し、それぞれの割合はより小さく、比較的均等になっている。これら7か国のいずれも、単独では輸入総額の7%にすら達しておらず、ランキング上位の3つの地域大国との差は大きい。
総じて、このデータセットで確認できる最新年は、自動車と基礎的な食料品が中心となる輸入構造を示している。輸入は2年間の急増後に減少しており、この国の輸出側でも同様の動きが見られた。この輸入構造は、3つの地域大国に集中した相手国基盤によって支えられており、これら3か国だけでこの国の輸入総額の半分を大きく上回る供給を担っている。